国際学術誌「Gerontechnology」に論文が採択されました(フルペーパー)
このたび、当社の研究「Increasing Social Participation through Morning SNS Roll-Call and Personalized Conversations: Targeting Individuals Who Live Alone with Customized Messaging」が、国際学術誌 「Gerontechnology」の Grandmaster 特集号に採択されました。
本研究は、大分県での「オンライン通いの場」の実践データをもとに、ひとり暮らし高齢者への社会参加促進効果を検証したものです。
本論文は、約2年かけて取り組んだ成果であり、初めて学術誌に掲載される 正式論文(フルペーパー) となります。

採択の概要
- 採択誌:Gerontechnology(Editor-in-Chief: Prof. Yeh-Liang Hsu, Yuan Ze University)
- 区分:査読付き原著論文(フルペーパー)
- 特集:Grandmaster Special Issue
- ステータス:Accepted / In press(掲載予定)
- 研究対象:大分県「オンライン通いの場」参加者(79名、有効同意あり)
- テーマ:朝のSNS点呼(Nou-Waka 365)と個別最適化された会話による、ひとり暮らし高齢者の社会参加と心の安定への効果検証
研究のポイント
朝のSNS点呼と個別最適化された返信を核にした継続的コミュニケーション
- 定量分析:ひとり暮らし高齢者の方が返信率が高く、社会参加の手がかりに
- 定性分析:返信内容から興味・活動の変化を抽出、AI+人手修正による感情分析で「悲しみ→受容→喜び」への移行を確認
- 意義:日常的な小さなやり取りが、孤立リスクを減らし、認知機能や心の安定に寄与する可能性
<Grandmaster> 特集号について
本論文は、国際ジェロンテクノロジー学会(ISG)が功績を讃えて選出する Grandmaster を中心に編まれる特別号に採択されました。
今回の特集号の Grandmaster は、私の指導教授であり ISG 日本支部長でもある 石原茂和先生。
長年にわたり高齢社会における科学技術活用を牽引されてきた先生を中心に構成される号に、自らの研究が掲載されることは、研究者としても実務者としても大きな意味を持ちます。
論文情報
- 英文タイトル:Increasing Social Participation through Morning SNS Roll-Call and Personalized Conversations: Targeting Individuals Who Live Alone with Customized Messaging
- 著者:Mari Mitsuoka (Somelight Co. Ltd.), Shigekazu Ishihara (Hiroshima International University), 他
- 掲載誌:Gerontechnology(Accepted / In press)
- 推奨引用(英):Mitsuoka, M., Ishihara, T., et al. (2025). Increasing social participation through morning SNS roll-call and personalized conversations: Targeting individuals who live alone with customized messaging. Gerontechnology. (Accepted, in press).
代表者コメント
現場に立ちながら研究を進めることは決して容易ではありません。
事業全体を整え、自治体や地域とともにゴールを見据えながら、同時に学術的には「的を絞れ」と求められる。その両立は過酷そのものです。
それでも研究を続けられるのは、この仕事が好きだから。そして研究が事業に直結しているからだと思います。
先日、私たちが最初に開発した「脳若トレーニング」の受講生にお会いする機会がありました。10年間継続して通ってくださっている方に出会えたとき、「このために仕事をやっているんだ」と心から感じました。
今回のフルペーパー採択は、その積み重ねの一つの形。
次の論文も控えており、厳しいスケジュールの中ですが、これからも「現場と学術の両輪」を回し続けていきます。
社会実装・今後の予定
取材・お問い合わせ
研究内容や共同実装、取材のご相談は下記までご連絡ください。
謝辞
本研究にご協力いただいた参加者の皆さま、大分県庁、関係機関、そして査読者・研究事業スタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。
DOIが付与されました



