第4回ウェルビーイング学会学術集会(直島)にて研究発表

2026年3月21日(土)、香川県・直島のベネッセハウス パークホールにて開催された第4回ウェルビーイング学会学術集会「Better co-being」において、弊社代表 光岡 眞里(広島国際大学 在学中)が研究発表を行いました。

目次

発表タイトル

「学生と高齢者の『シーズ』を最適化するモザイク型マッチングの構築 ――『おたがいさま』プラットフォームの実装に向けた多世代意識調査――」

光岡 眞里・石原 茂和・西村 太志
(広島国際大学/特定非営利活動法人 介護予防で日本を元気にする会)

研究の概要

2040年問題を見据え、高齢者に依存した介護予防体制の構造的限界を超えるため、学生・若年層を新たな「担い手(シーズ)」として組み込む「モザイク型マッチング」モデルの構築と検証に取り組みました。

本研究は、NPO法人が内閣府より受託した「多世代参画による地域活力プラットフォーム構築調査事業(熊本市 おたがいさまネットワーク構築事業)」の実践データをもとに行われたものです。

モザイク型マッチングとは?

住民の漠然とした困りごとを「ニーズの仮置き場」で可視化し、解決可能なタスクへ「前さばき」した後、多世代のリソースを最適配分する仕組みです。

担い手役割(シーズ)
高齢者傾聴・見守り・経験と知恵(Heart)
中学生優しさ・コミュニケーション(Heart)
歯科専門学生専門スキル(口腔機能)(Hand)
デザイン専門学生動画制作・ツール提供(Head)

主な分析結果

テキストマイニング(KH Coder・MeCab)による分析の結果、以下が確認されました。

  • 「楽しい」「コミュニケーション」が共起ネットワークの中心に位置し、世代・役割を問わず「おたがいさま」成立の共通基盤が醸成されていること
  • 中学生・歯科学生・デザイン学生それぞれに明確な役割分化(Heart / Hand / Head)が見られ、モザイク型マッチングが実際に機能していること
  • 継続参加層の特徴語に「自信」「自分」「変わる」が出現し、若者が高齢者を支えるだけでなく自己変容・自己成長(Reciprocity)を経験していること

本発表の意義

「一方的なボランティア」ではなく「おたがいさまの関係」として多世代が関わり合う仕組みを、テキストマイニングによって定量的に実証した点が評価されました。

内閣府受託事業の実践データに基づく発表として、社会実装と研究の往還を示す事例として注目されました。

なお、本研究の前段となる論文はウェルビーイング学会の学会誌「Journal of Wellbeing」創刊号(Vol.1/2025年)に掲載済みであり、本発表はその発展・継続研究にあたります。

直島という場所について

今回の会場となった直島・ベネッセハウスは、かつて工業の島として歩みながら、アートと自然が共鳴する再生の地として世界的に注目される場所です。

学術集会のテーマ「Better co-being」——多様な主体が響き合いながらともにあること——は、この島そのものが体現してきた思想と深く重なるものでした。

弊社代表 光岡 眞里は、この直島での体験をメールマガジンに綴っています。

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